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1990年度(平成2年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

1.4 木製はきもの頬のデザイン開発並びに試作研究

坂本 果*、高野あや*、石井信義● *、玉造公男H■ 、大野善隆***、大内成司…

態・サイズ調査の結果を活用し、様式などの検 討も加えた。また、業界からの要望課題である

「杉の横目材」の使用及び「薄い塗膜の塗装」

にも留意し軽量化にも努めた。

2.1デザインコンセプトA

洋風の室内で履くことを想定、素足で履くス

リッパをイメージして「足裏は板間感覚」とい

うコンセプトを設定した。写真A−1の一部は

寒い季節でも使用できる形態にした。 2.2 デザインコンセプトB

利用形態を家庭の中の庭まわりとし、生活者 が使用するときだけに限らず、置いている時で

も楽しい形であることを想定、ストレス社会の 中で、リラックスの引金となるような遊び心を 感じさせるものとして「Of f 感覚木履」と名付

けたコンセプトとした。これは生活者の基本的 な価値観である機能性や経済性よりも、もっと 高次元的な美しさ、楽しさ、快適さをコンセプ

トの大きなポイントとしたものである。 1.目 的

日田地区の木製はきもの産業は、以前から生 産工程の分業化が確立されており、木材加工、 生地加工、焼加工、塗り・加飾、組立(バン

ド、鼻緒、底付け)と、それぞれ専門分野の工

程を経て一つの「はきもの」が完成してきた。 この牛産方式は非常に合理的で、少品種、大量 生産には最適であったが、大量消費の時代が終

り、個性化、多様化が言われる今日、多品種、 少量生産を望む現在の市場ニーズには、あまり 適応できなくなった。

一方、帯地内の分業体制も、生地加工等の企 業が転廃業するなど、企業数が減少し、全体の バランスが崩れつつある。

生産品においても、加工効率の良い同じよう なデザインのものが、少数の生地加工企業に集 中し、結果的に産地内での価格競争を招くよう うになっている。

そこで、本研究では、現在のこ−ズを把握

し、先導的な商品開発の事例として、デザイン 開発及び試作を行い、業界に提示することに

よって新しい市場展開へ目を向けさせると共

に、地域企業の商品開発能力を高め、木製はき

もの産業の振興に寄与することを目的に開発を

行った。

3.試 作

以上のコンセプトA及び8を基にデザイン

ワークを行い、計5種10点を試作した。

写真A2の一都の素材は、軽く暖か味のあ

る杉LVL合板を使い、もう一方は部分的に研

ぎ出したあや塗りとした。写真B1−3の試

作品に使用した薫榔ま、ナラ材のほか、業界か

らの要望である「杉の板目材」も活用し、あや

塗りによるペールトーンで仕上げた。

2.方 法

開発にあたっては、昨年度実施した形態・サ イズ調香(調査表1及び2)の結果(別表)

や、新しく想定される生活場面をもとに、開発 コンセプトを設定した。設計にあたっては、形

(2)

写真B−2 写真A1

写真B−3 写真A2

4.結果とその考察

木製はきものの展示会へ参考出品を行った結

果、試作品は入場者に好評であった。

生活者の欲求は、真のゆとりと豊かさへと移

行しつつあり、産業界も「生産重視」から「生

活重視」へと転換を図るべき時期に入っている

と思われる。

今後の課題は、木製はきもののメリットを活

かすとともに、これにさらに足及び歩行の研究

を加えて、より良い商品開発を進めることであ

る。

写真B1

(3)

昨年度行った、形態・サイズについての調査 測定及び評価の結果は、以下のとおりである。

調査足数

73足

○左右の有・無(A) 有 10足(14%) 無 63足(86%) ○措かバンドか(B) 格 58足(80ヲ‘ )

バンド15足(20%) ○はまの有・無(C) 有 55足(75%)

無 18足(25ヲ乙) 0l 二踏まずの有・無(D)有 23足(32ヲ‘ )

無 50足(68%)

間の関連はどうか。

それぞれの特質に応じた範囲にある。 緒は、0.51∼0.6に集中している。

バンドは、仇21−0.4引こ集中している。

⑤ 台の最大幅と緒・バンドの奥行き長さとの

間の関連はどうか。

それぞれの特質に応じた範囲にある。 堵は、0.6” 0.8の間に集中している。

バンドは、0.8∼1の聞に集中している。

⑥ 台の長さと爪先返り長さの間の関連はどう

か。

機能L、ある範周におさまるのが普通である。

緒は、0.31∼0.39、0.40∼0.49の二つに集中 している。

バンドは、0.22−0.39、0.40−0.46の二つに 集中している。

⑦ 台の長さと踵返り長さの間の関連ほどうか。 それぞれの形態特質に応じた範囲にある。 構は、0、0.09… 0.4に集中している。

バンドは、0、0.27” 0.37の二つに集中して いる。

⑧ 台の長さと前接地幅との間の関連はどうか。 それぞれの形態特質に応じた範囲にある。 績は、0.2以下に90%が集中している。

バンドは、0.1以下に30%、0.9以上に60%が 集中している。

(9 台の長さと後ろ接地幅との間の関連はどう か。

それぞれの形態特質に応じた範囲にある。 緒は、0.12−0.28に90%が集中している。

バンドは、0.21−0.26.0.53−0.77の二つに 集中している。

⑪ 台の長さと土踏まず位置との間の関連はど

うか。

機能上ある範囲にあり、ほほ同じである。

分析項目についての評価

① 台の幅と長さとの間の関連はどうか。

稀の取り付け方と′

ヾンドのそれが基本的に異

なるということが、この結果にはっきりでてい

る。

緒は0.33∼0.63に平均的に分散している。 バンドは0,33∼0.43に集中している。

② 台の爪先部と返り角の関連はどうか。 高さが、緒のタイプでは色々あり、バンドに はないという結果となっている。

緒は、0.08∼0.59まで分散している。 バンドは、0.08∼0.2に集中している。

台の踵部と返り角の関連はどうか。 爪先部と同様の結果となっている。 渚は、0∼1.4までに分散している。

バンドは、0∼0.07に集中している。

③ 緒の前取り付けから土踏まずまでの長さと

全長との間の関連はどうか。

分散範囲の差は多少あるもののほほ同様に

なっている。

緒は、0.1∼0.51に分散している。 バンドは、0.1∼0.41に分散している。

④ 台の全長と緒・バンドの奥行きの長さとの

(4)

緒は、無が70%以上で、有は0.56” 0.65。

(型) (A)(B)

(C)(結果)

バンドは、無が60%以上で、有は0・5ト0・63。 サンダル型

⑫ 爪先高さと爪先部材厚との閥の関連はどう

か。

基本形態に応じた範囲にある。

緒は、0.2∼0.28が約50%、それ以上が50%。 バンドは、0.46” 0.腿に集中している。

⑬ 踵高さと踵部材厚との閤の関連はどうか。

基本形悪の差がそのまま結果に出ている。

緒は、0.21−0.38、0.81−1.0の二つに半々

有1

0 0

(⊃

(⊃

ヘルス*

緒 有1;コ… ≡… 乎*

下駄型

づつ集中している。

バンドは、0.87−1.0に集中している。

ヘルス *

⑲ 爪先部材厚と踵部材厚との間の関連はどう

か。

基本形態の差がそのまま結果に出ている。 箱は、1.0以上と以下が50%づつ。

バンドは、1.Z7−3.4に集中している。

無1;コ… 蔓 渚

「:二

ス ̄○

L

M

⑮ 爪先高さと踵高さの差からくる傾きの関連

はどうか。

ほぼ同様の傾向にある。 緒は、0,04以下に集中している。 バンドは、0.09以下に集中している。

爪先高さと踵高さとの間の関連はどうか。 ほほ同様の値だが集中が異なる。

格は、0.75−0.98に90%が集中している。 バンドは、0.63−1.30に分散している。

ルス ̄ *

柾下駄型

データを、分析した結果、不必要と思われる 項目があり、除いた。(⑲・⑯)

形態を調査した際、それぞれの型の有無は下 記の通りとなった。

緒「:ニニ:

無丁三コ… こ三 平○

緒「

ヘルス ̄ * (⊃有 *無

(5)

調査Ⅰ・形態項目

(∋ 左右の違いの有無

⑥ 地面に接触する履物下面の凹11の状態 (参 鼻緒タイプかバンドタイプか (釘 足裏に接触する履物上面爪先部の形状

③ ハマ(裏側の切込み)の有無

⑧ 足裏に接触する履物上血踵部の形状

④ 上階まず部位の盛り上がりの有無 ⑨ 足裏に接触する履物上面外周部の形状

⑤ 足裏に接触する履物上面の凹凸の形状

⑲ 足裏に接触する履物上面内周部の形状

調査Ⅱ・寸法項目

A B C

E

F

G

K

L

M

N 0

P

調査表1

分 析 項 臼

①最大幅・全長さ比=B/A

②返り角・前

=E/F

=Ⅰ/J

⑨渚・土踏・長さ比=(0L)/A ④緒・全長さ比 =(A¶ L−M)/A (亘)渚・最大幅比 =N/8

(む前接地位置 =F/A ⑦後援地位置 =J /A (む前接地幅比 =G/A ⑨後接地幅比 =K/A ⑲前後接地幅比=K/G ⑪土踏位置 =0/A

⑫爪先材厚比 =(DE)/D

⑬踵材厚比

=(HⅠ)/H ⑭爪先・踵材厚比=(11Ⅰ)/(D−E)

⑮前傾比

=(HD)/A

= D/H

⑲材 厚

分析項臼の意味 ① 台の幅と長さとの間に関連があるかどうかの分析

② 台の爪先部の返り角に法則性があるか、踵部の返り角に法則性があるかどうかの分析

③ 緒の前取り付けから上踏まずまでの長さと全長との間に関連があるかどうかの分析

④ 白の全長と緒・バンドの奥行き長さとの間に関連があるかどうかの分析

⑤ 子㌻の最大幅と緒・バンド取り付け幅との聞に関連があるかどうかの分析

⑥ 台の長さと爪先返り長さとの間に関連があるかどうかの分析

⑦ 台の長さと踵返り長さとの間に関連があるかどうかの分析

⑧ 台の長さと前接地帽との間に間遠があるかどうかの分析

⑨ 台の良さと後接地幅との間に関連があるかどうかの分析

⑲ 前接地幅と後接地幅との閉に関連があるかどうかの分析

⑪ 台の長さと土踏まず位置との問に関連があるかどうかの分析

⑲ 爪先高さと爪先部材厚との間に関連があるかどうかの分析

⑲ 踵高さと踵部材厚との問に関連があるかどうかの分析

⑲ 爪先部材厚と踵部材厚との閥に関連があるかどうかの分析

⑮ 爪先高さと踵高さの羞からくる傾きに法則性はあるか、爪先高さと踵高さとの間に関連があるかどうか

の分析

⑲ 全体を平均Lての材料の厚み

調査表2

参照

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